太公望をきめこむ
11月22日(火)は平塚沖25kmで釣りをしました。
21日は出張校正といい、印刷所にカンヅメになって終日、最後の校正をしました。帰宅したのは0時過ぎ、すぐに就床して、もう2時半には起床、仲間4人と待ち合わせて、自動車で湘南片瀬まで飛ばしました。
6時半、船は出港、江ノ島灯台前を通って、40分、最初の漁場・※拓海のブイのあるところで停泊しました。空には雲はなく晴朗(ただし曇天。富士の英姿はついに見えず)、海は油を溶かしたような静かさ。どこまでも広い空と海。終日、暖かく、ゆるやかな潮風に吹かれて、無心で竿先をみていると、気分が癒されてきて、まさしく人間は自然のなかの一動物だという実感がします。
(※海洋肥沃化装置「拓海(たくみ)」は、低温、富栄養、清浄といった特性を持つ海洋深層水を、表層の暖かい海水と混合して肥沃化海水として放水する装置。水産庁の外郭団体であるマリノフォーラム21を中心に平成12年度から5ヵ年計画で実施されているプロジェクト。肥沃化海水を水深約20mに放水することで、植物プランクトンの増殖を促し装置の設置海域を豊かな漁場として造成する試みで、平成15年夏から実海域実験されている)
大きな船には40人の釣り人が乗っていました。隣りと1mも離れていなくて、何度も「お祭り」をしました。
われらの目指すは60センチ大のめじまぐろです。(「めじ」とは幼魚という意味。このまぐろはやがて北上、冬になると下北半島北西端、大間(おおま)の海に達し100キロ以上を越す「大間のまぐろ」となる)
最初にヒットしたのは小生でした。ただし外道で35センチ大の鯖でした。
われわれは、釣りは通年、秋と暮れと忘年会時に2度してきました。昨年は房総半島の小浦湾(のち東京湾に迷い込み死亡したコククジラで有名なった)でやはり釣りをし、最初に釣果があったのは小生でした。船全体、40人でめじまぐろを10匹ほど揚げ、我らの仲間も1匹を釣り上げました。
漁場に当たりがないと船は次第に沖へ沖へと出ます。
16時に帰港しました。最後の漁場では鯖は群れており、「入れ喰い」状態でした。船頭さんが船を動かさなければ一人30匹ぐらいは釣れたでしょう。本命はめじまぐろでしたから、早々に切り上げました。幸い仲間にはボウズはいず、みんな上機嫌で帰路につきました。
帰り道はやや渋滞しており、20時に帰り着き、23時までみんなと酒を飲みました。
釣果は以下の通り。
・めじマグロ1匹(60センチ大)
・宗太鰹1匹
・鯖30匹(小生10匹前後)
・シイラ2匹(小生1匹)
翌日、釣果を料理することにし、昼からそれぞれ道具を持ち出し、刺身、煮付け、竜田焼き、味噌煮などにしました。釣りに参加しなかった仲間も呼び、賞味しました。それでもかなり余りました。
○寒さばの糸ひき廻す海蒼し
○冬空と同じ広さの海ありてつり師ら放つ白き蜘蛛糸
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