あと25年、どう生きる
3年前、社の定期検診で前立腺癌疑いの診断を受けました。
前立腺癌の指数を示す血液のPSAが8.5でした。正常値は4.0以下です。
触診の結果も10中8~9は、間違いないだろうという診断でした。
担当医師は、前立腺癌が専門で、医学界で実績のある有名なスーパードクターでした。氏の診断なら疑う余地はありません。予想もしない展開に、お先真っ暗になりました。
○癌告知平然と言う若き医師我のことかと見定め聞く
それでも正確をきすために、以下をすることになりました。
・MRI撮影 人体の断面像を撮影
・患部から8カ所、糸状の細胞を抜き取り、細胞を部分的に診断
当時、平成天皇の前立腺癌手術、日大青戸病院での腹腔鏡手術死亡事件など暗い話題が続出していました。
ところが、余命いくばくもないと覚悟して、最終診断を聞きにいったところ、なんと、まったくの「シロ!」だったのです。
慢性的な炎症があり、それがPSAに反映されており、8カ所の部位にもガン細胞はないということでした。
まさに欣喜雀躍。銃殺直前に無罪放免になったドストエフスキーの心境でした。以来、月1回診察を受けていますが、PSA数値は、ほぼ5.5-6.1の間、ほぼ一定しています。
本日、1月25日、診断を受けて来ました。先回のPSAが5.8。診断受け始めてから、数値的に急激な変動はない。当面は心配はないという診断でした。
ガン細胞は、細胞の一部が崩壊することによって始まり、約40年かけて増殖し尽くして、やがて人間を死に至らしめるそうです。たとえば、20歳時にガン細胞が体内に発生したとすると、その人物は60歳にはガンで死亡するいうことになります。
(特に前立腺癌の特徴は、進行がのろいところにあるそうで、前立腺癌と診断されても、実質的には前立腺癌が発症し尽くす前に、異なった病気が要因で死亡するケースが多いとのことでした)
いまのところ、人間は高齢になれば、ほとんどがガンになり死亡する宿命を担っていますが、ポイントは、ガン細胞が発生した年齢はいつかということです。
本日の医師の説明によると、小生の年齢でPSAが5.8で、しかも数値的変動がなければ、あと25年は生きられるであろうとご託宣をいただいき、愁眉を開きました。
さて、残り25年をどう生きるかが問題ではありますが……。
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