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「港の見える丘公園」再訪

 先週10月14日(土)は、40年ぶり、横浜の「港の見える丘公園」に行きました。初めて行ったときは、公園が出来たばかりのときで、偶然、映画の撮影をしていました。集まりのなかにまだ幼い顔の十朱幸代がいました。
 
 今回訪れた日は秋晴れ。公園の眼下には横浜ベイブリッジが、長躯をもてあますように横たわっていました。
 このたび訪れた主目的は、小生が参加している俳句結社の主宰が隣接している神奈川近代文学館で講演をなさるというので、拝聴にうかがいました。
 
 ただ、実はそれと同じくらいの興味で、同じ公園に隣接している大佛次郎記念館を訪れたいとかねがね思っていました。煉瓦造りの洋館2階建てのシックな造りは、秋麗の公園の向こうに姿を現しました。
 後に述べるように猫好きの彼にスポットを当て、ちょうど特別展「大佛次郎の猫白書」を開催中でした。
 
 大佛は、小生にとっては不思議な人物です。
 一方では、『鞍馬天狗』という娯楽作品の作者として有名ですが、他方、絶筆となった『天皇の世紀』のほか、フランスのドキュメント小説『パリ燃ゆ』『ドレフュス事件』『パナマ事件』を書いています。
 
 小生としては、まだ未読ですが、アルザス出身のユダヤ人・ドレフュスがフランス世論を二分するスパイ事件に巻き込まれていくという「ドレフュス事件」、パナマ運河の開削のための会社を設立したレセップスが、結局失敗し、疑獄事件に巻き込まれ不遇の内に死亡するという「パナマ事件」に興味があります。
 
 アルザスはシュバイツアー博士の誕生した土地として有名ですが、独仏国境にあり、二国の覇権のたびに仏領、独領にめまぐるしくかわりました。
 そして、同じ家族でも世代によっては、親兄弟、従兄弟同士が敵味方としてある時はフランス兵としてドイツ軍と闘い、また反対にドイツ兵としてフランス軍と闘ったそうです。日本人にはなかなかわかりにくい“国境の街”として悲劇があったようです。
 
 以前、テレビでそのことを報じていましたが、言語は仏語・独語両方通じるようですが、住民はあまりにも長きにわたって時代に翻弄され過ぎて、疑心暗鬼になり、自分たちだけに通じる固有の言語を使っていました。
 さて、そのアルザス出身のユダヤ人軍人ということで、国論を二分する騒ぎになった『ドレフュス事件』は興味がつきません。同じく『パナマ事件』も興味をそそられます。長年関心がありながら放置しておりました。近々読んでみたいと思います。
 さて、大佛が猫好きであることは有名ですが、今回、訪れてみて、その徹底ぶりには驚きました。常時20匹以上を飼っており、生涯500匹以上を飼育したそうです。猫のおもちゃ、置物、画、その他、猫であればなんでもコレクションしていました。詳しくは『猫のいる日々』(徳間文庫)を一読下さい。
 
 小生も田舎時代は、常時20匹くらいは飼っていました。飼っている、というよりあの家は猫好きというので、近隣からわが家の周辺に捨てにくるのです。すると来るものは拒まずで、わが家は全部受け入れてしまうのです。(勿論、去る猫も追わず)勿論、血統書付きの猫など1匹もいません。
(詳細は前述しましたので以下省略)

 夫人が絶世の美人だということも分かりました。
 
 主宰の講演までに少し時間がありましたので、近くを散歩していると、外人墓地に出くっわしました。ここも2度目。初めて来て以来、40年ぶりでした。
 
 講演終了後、中華街に詳しい、同じ俳句仲間(といっても大先輩)の紹介で店に入り、料理を堪能しました。

 http://www.yaf.or.jp/facilities/osaragi/


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