黄金週間？

　黄金週間をいかがお過ごしでしょうか？

　４月の上旬、大学の同級生から作陶展「１１人の土遊び」という案内葉書を貰いました。
　そこには、この３月で定年になった、陶芸を１５年間やっている、妻のためにバラ作りを７年間、孫のために無農薬野菜作りを４年間やっている。この４月からは料理を習う、と書かれてありました。

　彼の学生時代を知っている者としては、彼が陶芸をやっているとは、最初はしっくりしませんでしたが、１５年もやっている陶芸とはどんなものか見たくなりました。小生の仕事は、メチャ忙しかったのですが、こんなときでもなけば彼に会うチャンスもなかろうと、思い切って休みをとりました。
　
　京急三浦海岸駅に昼過ぎに到着しました。相変わらず筋肉隆々ムキムキマンの彼が日焼けて出迎えてくれました。徒歩７分で、作陶展「11人の土遊び」の会場である珈琲＆ギャラリー「わんから」に行いきました。

　喫茶店の奥の半分ほどのスペースに、テーブルやソファーがあり、その上に大小の食器、花瓶、香炉などがところ狭しと展示物がありました。
　
　彼は教室に通い始めて１５年、初めて作品を売り出したとのことだが、自作９０個が既に売れたので、びっくりしていました。なぜならば、同じ場所で、その少し前、プロの陶芸家が展示即売会を開いたらしいのですが、たった３個しか売れなかったとか。

　彼たちのの展示即売会では、出品者のコネ（？）か、ひっきりなしに訪問者あり、その客たちが熱心に観て、購入していたのが印象に残りました。
　
　陶芸は月２回、作品は持ち寄って、電気窯で焼くとか。轆轤（ろくろ）よりも縄を使った作陶が彼は得意とか。年に一度会津の登り窯（１週間窯を燃やしつづけ、１週間冷やす）を拝借して大作を焼くとのこと。そのときの費用は６万円を超すそうです。実際に焼いた見事な大きな壺を見せてもらいました。
　
　３人の子どもの結婚式の引き出物は、全部彼の自作の皿や茶碗を贈り、喜ばれたとのこと。

　その後自宅へ案内されました。高台にある、おおきな庭付きの２階建て住宅。庭には、彼が丹精に植えたという梅や桜のほかにバラ、三椏、その他多くの花が植えてありました。となりの一段上の土地に「庭＋住宅」と同じ面積の畑があり、そこにいろいろの無農薬野菜が育っていました。サラリーマン時代は帰宅後、ナイターで畑仕事をやっていた由。
　
　子どもは、いまはみんな独立。長男は近くにある防衛大を首席で卒業、いまは１年後輩の同じ首席卒業の女性と結婚して、広島・江田島に勤務。本人はあまり激務ではない教官が希望だが、首席には首席の道が用意されており（駐在武官は卒業次席３５番目以降とのこと）国家のトップシークレットを受け、国の安全を指導する幹部養成コースを歩まされているとのこと。（イラク現地の管制部などにも行った由）
　
　小生は、首席卒業者だけに許された“選ばれた道”は、他の者が進もうとしても許されない。いまの道を進むべきでは……。いま辞めると栄えある防大の首席２代が連続フイになる。これは国家的損失である。われらの血税を浪費すべきではない、と。

　帰りに、わがカミさんと二人用の、小さい湯飲み２個の贈呈を受けました。
　
　彼の父上は、横須賀で大きな建設会社を経営しておられたのですが、義理で友人の保証人になったことで、いわゆる「保証倒れ」になり、土地、家財を全部取り上げられ、一時は、一家は夫人の実家に転げ込むということがありました。その苦境から立ち直り、今日の平穏な時間があるというので、お互いしんみりとした時間を過ごしました。夫人とは結婚式以来の対面となりました。

閑話休題。
　
　この４月29、30日、畑（家庭菜園、５坪）に、ナス、トマト、キューリ、ミニトマト、シシトウ、しそなどの苗を植えました。先に植えていた小松菜、人参、白菜、ブロッコリーと合わせて、年度前半は、これで畑いっぱいです。昨年はキューリ、トマトほか、いくつか失敗しましたので、ことしは注意深くやろうと思っています。
　
　俳句の方は、このところ月３回、句会、吟行句会に参加しています。やっとほんの少し、わがリズムがつかめたかなという昨今です。

　５月７日、有志だけで神代植物園・深大寺で句会吟行会を開く由、招待を受けていますので、参加の予定です。　そうすると、今月は毎週、会があり、全部に参加することになりそうです。

○矢車の夜通し鳴りて端午かな
○野苺やけふは対馬の見ゆる丘
○人の世の真水を浴びて桜鯛
○しらうをや椀にしずもるけふことば